MY FLIGHT LOG 「いつか」は、突然やってくる。

 

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MY FLIGHT LOG

「いつか」は、突然やってくる。

南インドで食べたカレー

WHERE IT ALL BEGAN

「いつか」は、突然やってくる。

子どもの頃から、インドという国に惹かれていました。

インド文明や哲学に興味があり、
アーユルヴェーダについても知識としては知っていました。

いつか行ってみたい国、インド。

もっとも、お腹は昔から弱めです。
インドへの憧れと胃腸の強さは、必ずしも比例しません。

それでも、その「いつか」は突然やってきました。

長年悩んでいた偏頭痛が、次第にひどくなっていったのです。

日本で病院に通っても、思うようには良くならない。

そこで頭に浮かんだのが、
以前から知っていたアーユルヴェーダでした。

「もう、アーユルヴェーダしかない。」

偏頭痛を抱えたまま、
南インドへ一人で向かうことにしました。

今になって振り返ると、
痛みをどうにかしたいという気持ちが、
火事場の馬鹿力ならぬ、
“偏頭痛の馬鹿力”を発揮していたのかもしれません。

アーユルヴェーダ病院の特別室

FIRST TRANSIT

インドへ着く前から、初めてだらけ。

それまでの海外旅行は、直行便ばかりでした。

しかも利用していたのは、主に日系航空会社。

ところが今回の旅は、
シンガポール航空でチャンギ空港へ向かい、
シルクエアに乗り継いで南インドのコーチンへ。

人生初の海外乗り継ぎです。

搭乗口は合っているのか。
預けた荷物は、そのまま積み替えてもらえるのか。
そもそも、この飛行機で本当に合っているのか。

今なら空港の案内表示を確認しながら、
それほど慌てずに移動できます。

けれど、その頃の私には、
乗り継ぎそのものが小さな冒険でした。

ARRIVAL IN KOCHI

ホテルまで5分。
その5分が、とても長かった。

南インドのコーチン空港に到着したのは、夜中でした。

送迎は日本からきちんと手配していました。

到着ターミナルでは、
私の名前を書いた紙を掲げた男性が待っています。

「よかった。ちゃんと迎えに来てくれている」

ひとまず安心して、その男性について駐車場へ向かいました。

ところが、車を運転するのは別の男性。

しかも車内には男性が二人いて、
私には分からない現地の言葉で話しています。

迎えに来た人と、運転する人が違う。

事前に手配した車とはいえ、
本当にこの車に乗ってよいのか、
一気に不安になりました。

当時もGoogleマップはありました。

ただし、私が持っていたのは
海外で通信できる端末ではありません。

Wi-Fiルーターも借りていませんでした。

一度空港を出てしまえば、
自分がどちらへ向かっているのか、
地図で確かめることはできません。

ホテルまでは車で5分ほどと聞いていました。

けれど、窓の外は暗く、
見覚えのある景色など一つもありません。

「もし、このまま違う場所へ連れて行かれたら」

「ここで何かあっても、日本にいる人は誰も知らない」

そんな考えが、何度も頭をよぎりました。

実際には、何事もなくホテルへ到着しました。

車内の二人も、
ただ普通に仕事の話をしていただけなのかもしれません。

それでも、あの夜の5分間は、
実際よりずっと長かったように記憶しています。

今思えば、
通信手段も持たず、初めての乗り継ぎを経て、
よく一人で南インドまで行ったものです。

AYURVEDA

知っていることと、
体験することは違う。

インドでは、アーユルヴェーダの病院に入院して施術を受けました。

本で読んで知っていたアーユルヴェーダと、
自分の身体を通して体験するアーユルヴェーダ。

同じ言葉でも、その二つはまったく違うものでした。

長年悩んでいた偏頭痛が改善。

数年後に三度インドへ渡航した際には、交通事故のあと長く残っていたムチウチも、
「もしかしたら、よくなるかな?」と思ってトリートメントを受けることにしました。

そうすると、帰国後も日常では気にならなくなっていました。

もちろん、これはあくまで私自身の体験です。

同じ方法で、誰にでも同じ変化が起こるとは言えません。

ただ、この旅をきっかけに、
私の中には一つの基準ができました。


まず自分で試して、
自分で確かめる。

アーユルヴェーダセラピストさんと記念撮影

INDIA

昔から好きだったものが、
一本の航路になっていく。

インドへの興味は、
アーユルヴェーダだけでは終わりませんでした。

ヒマラヤでヨーガを学び、
インド哲学や伝統文化への関心も、
知識から実感へと少しずつ変わっていきました。

デリーでは、
インド占星術の研究者として知られる
K.N.ラオ先生のもとを訪ねたこともあります。

占星術を学ぶうちに、
それは未来を一方的に決めるものではなく、
今いる場所や、自分が持っている可能性を確認するための
“人生の地図”のようなものだと感じるようになりました。

地図があっても、どの道を選ぶかは自分次第です。

寄り道してもいい。
一度立ち止まってもいい。
途中で目的地を変えてもいい。

旅を重ねるほど、
人生にも決められた一本の航路だけが
あるわけではないと思うようになりました。

日本各地の温泉を巡る湯治の旅

HOT SPRING

海外へ行けないなら、
日本を旅してみよう。

コロナ禍になり、
海外へ自由に出かけられなくなりました。

そこで目を向けたのが、日本の温泉でした。

一か月ほど温泉地を巡り、
観光するというより、
暮らすように湯治をして過ごしました。

朝起きて温泉へ入り、
町を歩き、
地元のお店で食事をする。

遠くへ飛ばなくても、
知らなかった景色はたくさんありました。

そして私の場合は、
毎年悩んでいた花粉症も、
いつの間にか気にならなくなっていました。

これもまた、私自身に起きた変化であり、
温泉の効果を一般化するものではありません。

ただ、自分の身体と付き合いながら旅をするという感覚は、
インドでの経験と、どこかでつながっている気がしました。

PHOTO & TRAVEL

写真は、旅の答え合わせ。

旅先では、写真を撮ります。

飛行機、空港、温泉、町の光、
その土地で出会った何気ない景色。

写真に残しておくと、
その時は気づかなかったものが、
あとになって見えてくることがあります。

旅の途中では通り過ぎただけの景色が、
数年後には大切な一枚になっている。

私にとって写真は、
美しい景色を集めるだけのものではありません。

あの時、何を見ていたのか。
何に心が動いたのか。

過ぎていった旅を、
静かに確かめるための記録でもあります。

個展ヒコーキセラピートリップとジオマンシー占い短歌

EXHIBITION & BOOK

写真展から生まれた、
もう一つの旅。

飛行機写真を作品として展示した個展
「ヒコーキセラピートリップ」では、

古くから伝わる占術、
ジオマンシーの16シンボルをテーマに選びました。

一枚一枚のヒコーキ写真に、
それぞれのシンボルが持つ意味を重ね、

その世界から感じ取った風景を、
短歌として詠んだのが
「ジオマンシー占い短歌」です。

写真だけでもなく、
占いだけでもなく、
短歌だけでもない。

それぞれが重なることで、
一つの旅の風景が生まれました。

個展作品の世界を一冊にまとめたのが、
Kindle作品
『ヒコーキ写真とジオマンシー占い短歌』です。

価格は、エアバスA380にちなんで380円。

飛行機好きなら少しだけニヤリとできる、
Aymairらしい価格にしました。

FLIGHT

一度できたことは、
次は少しだけ怖くない。

最初のインド旅行を終えると、
乗り継ぎへの苦手意識がなくなっていました。

空港の大きさや言葉は違っても、
案内表示を確認し、搭乗口へ向かい、
必要な手続きをするという基本は変わりません。

「仕組みは、だいたい同じなんや」

そう分かると、
初めての空港も、以前ほど怖くなくなりました。

その後はアメリカでも国内線を乗り継ぎ、
サンフランシスコからロサンゼルスへ藤浪晋太郎投手の応援のため、エンゼルスタジアムに行って、延長10回の登板&セーブを見届けることができました。

ネパールへ向かう時にも、
心のどこかにありました。

「まあ、なんとかなるやろ。」

無計画でよいという意味ではありません。

調べられることは調べ、
必要な準備をしたうえで、
最後は自分を信じて進む。

インドで手に入れたのは、
アーユルヴェーダの体験だけではなく、
世界は思っていたより自分の足で歩ける、
という感覚だったのかもしれません。

海外の空港を乗り継いで続いていった旅

NEPAL

旅は、飛行機に乗る前から始まっていた。

ネパールへ行く目的の一つは、ルクラ空港でした。

「世界一危険な空港」と紹介されることも多い場所です。

でも、実際に行ってみて印象に残ったのは、着陸そのものより、そこへたどり着くまでの道のりでした。

観光シーズンになると、カトマンズからルクラへの直行便はほとんど運航されません。

そのため、多くの人はラメチャップ空港まで車で移動し、そこから小型機に乗ります。

ラメチャップまでは、およそ5〜6時間。

しかもルクラ便は早朝出発です。

山の天気は変わりやすく、朝霧で遅延や欠航になることも珍しくありません。

もし数日飛ばなければ、撮影そのものができなくなる可能性もあります。

だから私は、最初から現地に余裕を持った日程を組みました。

「飛ばなくても大丈夫。」

そう思える時間を、あらかじめ用意しておいたのです。

行きの車は日本から手配していました。

乗り合いジープという方法もありましたが、長時間の山道を体格の大きな海外の登山客に挟まれて揺られる姿を想像すると、私には少し厳しそうでした。

そこでガイドと二人だけの車をお願いすることにしました。

結果的には、とても快適な移動になりました。

帰りは少し心配でした。

ラメチャップで車が見つかるのか分からなかったからです。

ところが運良く、予算の範囲でカトマンズまで送ってくれる車と出会うことができました。

相場より高かったのか、それとも適正だったのか。

今でも正直分かりません。

ドライバーには500ルピー。

ガイドには50ドルのチップ。

これが正解だったのかも分かりません。

でも、その時の私は、

「この旅を安心して終えられた。」

そう思えたので、気持ちよく支払いました。

そして、一番驚いたのは天気です。

天候不良で数日飛べないこともあると聞いていたのに、

ネパール滞在中は、毎日きれいな青空でした。

もちろん、これは私の実力ではありません。

運が良かっただけです。

旅は準備だけでも進みません。

運だけでも進みません。

準備できることは準備して、あとは旅を信じる。

ネパールで学んだのは、そんな旅との付き合い方でした。

温泉入浴指導員資格保持者

CURRENT FLIGHT

初めての場所でも、
初めての旅ではない。

旅を重ねた今は、
添乗員としてお客様の旅を支える仕事にも携わっています。

修学旅行など、団体のお客様をご案内する中で、
改めて感じるのは、旅は事前の準備が安心につながるということです。

初めて訪れる場所であっても、
歴史や見どころ、移動ルートなどを事前に学び、
お客様に安心して旅を楽しんでいただけるよう心がけています。

何より大切なのは、
安全第一。

そのうえで、
「楽しかったね。」
と言っていただける旅をサポートすることが、
添乗員としての一番の喜びです。

WHY AYMAIR

旅のヒントを、次の人へ。

旅を、もっと心と身体の健康へ。

これまで私は、
アーユルヴェーダや温泉、ヨーガなど、
心と身体を整える旅を、自分自身で体験してきました。

だからこそ、これからは
ヘルスケアツーリズムという形で、

温泉を楽しみながら、
その土地の文化や食、人との出会いも味わえる旅を
少しずつ企画していきたいと思っています。

旅をすると、
景色が変わります。

景色が変わると、
気持ちも少し変わります。

そんな旅をご案内できることが、
私の次の目標です。

MESSAGE

自分らしい航路は、
自分で選び直せる。

振り返れば、
偏頭痛をきっかけに向かったインドが、
その後の旅の基準を変えました。

アーユルヴェーダからヨーガへ。

インド哲学から占星術へ。

海外の旅から、日本の温泉へ。

写真を撮る旅から、
誰かの旅を支える仕事へ。

最初から、すべてを計画していたわけではありません。

その時々に現れた
「少し気になる」という気持ちを、
確かめながら進んできました。

目的地は、途中で変わってもいい。

遠回りに見えた道が、
後になって大切な航路だったと気づくこともあります。

そして「いつか」は、
予定表に書いていない日に突然やってきます。

次の目的地を考えたくなったら、
気軽にLINEで声をかけてください。

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