2023年夏
私は、推しのために、たった一人でアメリカへ飛びました。
コロナ禍がようやく少し落ち着き始めたとはいえ、
まだ不安が残る時期。
それでも、心にあったのは——
「今行かなければ、一生後悔するかもしれない」
という想いでした。

はじめてのユナイテッド航空
応援していたのは、藤浪晋太郎投手。
まさかの電撃移籍という展開に戸惑いながらも、
私は、彼の挑戦を、そして自分自身の勇気を信じて旅立ちました。
ロサンゼルスで、たった1試合だけのために。
登板するかどうかもわからない、その日を信じて。
結果は——
奇跡の延長10回、無失点リリーフ。
そして、胸を打つガッツポーズ。
旅の途中で出会った人たち、
交わした言葉、
たどった空港や街並み、
一瞬一瞬が、今も心の中で鮮やかによみがえります。
この旅の記憶を残す
写真・短歌・オリジナルBGMとともに、
ひとつのエッセイ作品としてまとめました。
タイトルは
『信じて、翔んだ日 — 推しのために、空を越えた夏の記憶 —』
note創作大賞2025にエントリーしています!
▼エッセイ全文はこちらから
そして今——
実はこのエッセイ、
帰国直後にはすぐに書き上げられませんでした。
阪神タイガース18年ぶりのリーグ優勝、日本一。
その喜びに沸いた2023年秋。
けれど、まだコロナ禍の余韻もあり、
心が落ち着かないまま時が過ぎていきました。
2024年オフ、2025年。
マイナーリーグでも夢を追う選手たち。
失敗も挑戦と捉え、自分らしく進み続ける人たち。
そして、朝日新聞で読んだ、藤浪投手の深いインタビュー。
すべての出来事が、
もう一度私に「信じること」の意味を問いかけてくれました。
そして、
note創作大賞2025の開催、
ヒコーキ写真仲間との写真展の知らせ。
偶然ではないような、奇跡みたいなタイミングが重なって、
「今だよ」と、そっと背中を押してくれた。
だから私は、今、こうして言葉にできたのだと思います。
旅も、挑戦も、空も、
すべては、つながっていたんだと。
まだ終わっていない。
旅も、夢も。
これからも、私は、
信じて、翔び続けようと思います。