世界中が注目する大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平さんのギャンブル依存症報道が話題になったことから、「依存症とホロスコープの関係」について書いた記事が思いのほか多く読まれました。今回、新たにいくつか補足を加えて、より詳しくお伝えしたいと思います。
依存症のホロスコープに見られやすい要素
● 月の傷つき
インド占星術では「心」を示す月が深く傷ついていると、孤独や寂しさを強く感じがちです。自己肯定感の低さや、虚しさを埋めようとして依存に走りやすい傾向があります。
- 月が火星・ラーフ・ケートゥなど凶星からアスペクトされている
- ケマドルマヨーガなど、月が保護されていない
- ドゥシュタナ(6・8・12室)やマーラカ(2・7室)に絡んでいる
こうした場合には特に要注意だと言われています。
● 蠍座絡み & 海王星の影響
「蠍座」は執着心や深い感情を司るサインで、海王星は幻想・依存と関係が深い星です。月に近い度数で海王星がコンジャンクション、あるいはオポジション(対向)を形成していると、依存に溺れやすくなる可能性が高まります。
● 凶ハウスやタイミング(ダシャー)
インド占星術では、惑星が「いつ・どのように作用するか」をダシャー(運気の流れ)で読み解きます。依存に影響を与える星が巡ってきた時期に、悪いタイミングやストレスが重なると、発症リスクが上がると言われています。
心の問題だからこそ、月の傷つきに要注意
依存症はあくまで「心の問題」。周囲からの理解不足や孤独感、寂しさを埋めるために、お酒・ギャンブル・薬物などを軽い気持ちで始め、気がつけば深みにはまってしまうケースが多いのです。
- 買い物依存症の例:たくさん買うと店員さんがチヤホヤしてくれる
- お酒の例: ストレス発散や寂しさ紛れで飲むうちにやめられなくなる
もしホロスコープで月が傷ついている場合、自己否定感や不安感がデフォルトで強くなり、生きづらさやHSP傾向を感じやすい人も少なくありません。
自分自身の体験:月と水星がズタボロ…
実は私自身のホロスコープにも、依存症傾向を示す要素がたくさん詰まっています。
月
- 減衰
- 海王星と近い度数でコンジャンクション
- 火星・土星のアスペクト
- サルパドレッカナ
水星
- 減衰
- 逆行
- コンバスト(太陽による焼失)
- 2室支配で8室在住
- サルパドレッカナ
いろいろ重なっているので、「もし環境やダシャーが悪かったら、自分も依存症になっていたかもしれない」と他人事では思えません。
ただ、ニーチャバンガ(減衰キャンセル)や木星の保護など、救いとなる配置もあるため、実際にギャンブルや薬物・アルコール依存には至っておりません。
依存症対策:私が気をつけていること
一歩間違えば依存症になりそう…だからこそ事前対策をしっかり!
- ギャンブル: 競馬は馬の写真を撮るのがメインで、馬券を買うときは「1日1000円まで」と決めています。
- お酒: そもそも体質的にあまり飲まないため習慣化していません。もし飲むとしても自分でルールを設定するといいかもしれません。
心が弱っているときが危ない
人は、どうしようもなく追い詰められたとき、今まで興味がなかった薬物や危険な行為に手を出してしまう可能性があります。自分にそうした「タネ」があると自覚して、絶対に足を踏み入れないよう、普段から警戒しておくのが肝心だと考えています。
心が疲弊したら“無理しない・休む・甘やかす”
自分のダシャー(運気)で「しんどい時期」が来たら、
- 無理をせず休む
- 好きなことをする
- 思いきって自分を甘やかす
などを意識しています。土星が強い人は「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込みがち。だからこそ“適切に休む”ことはとても大切です。
セラピー代わりの旅や温泉
私は「ヒコーキセラピー」や温泉療養を取り入れて、心をリセットするようにしています。
最近は旅先でも予定を詰め込まず、何もしない時間を作ることも大事だなと実感します。
自然に触れたり、温泉でリラックスしたり…そうやって自分を労わりながら、「ちょっとずつでも満たされている」という感覚を育むことが、依存を防ぐ一歩だと思います。
水星の傷つきとダシャーの影響か子どものころからアレルギー体質で、20代後半ぐらいからは花粉症の症状にも煩わされており、ここ数年は春先には花粉症の薬と目薬が欠かせない状態だったのに、昨年末のプチ湯治旅のおかげか今年は花粉症が治って快適に過ごせています。
できるだけ、自然の中に身を置いてリラックスする時間を作ることを心がけています。
まとめ
- 月や海王星の傷つきがあると、依存に走りやすい
- 凶ハウスやドゥシュタナ絡みが強いとさらにリスクアップ
- ダシャーのタイミングで症状や行動が表面化しやすい
とはいえ、「ホロスコープ上の配置がすべてを決める」わけではありません。周囲のサポートや本人の意識次第で、依存を回避できることも多々あります。
自分がそういう“タネ”を持っていると認めるだけでも、予防策は立てられます。
- 無理せず休む
- 好きなことをする
- 自分を追い込みすぎない
自分の心に優しい習慣を少しずつ積み重ねていくことで、辛い道を歩まずに済むかもしれません。どうか心や体がしんどいときは、一人で抱え込まず、信頼できる人や専門機関に相談してくださいね。
依存症と向き合う人、そして何らかの悩みを抱えるすべての方が、少しでも楽に生きられますように。私自身もこれからも気をつけながら、星のメッセージを受け取りつつ前向きに過ごしていきたいと思います。